介護の現場で役立てられる【介護職員初任者研修】の資格を取るために、実際に通学して講義や実習を受講してみました。(現在、筆者は介護職員初任者研修の過程を終了しました。)
実際に受講をして、介護職員初任者県研修ついて学んだこと(3自立に向けた介護)をまとめてアウトプットしてみようと思います。(本記事は、介護職員初任者研修の講義や実習より、「介護職員初任者研修テキスト」(中央法規)などから参照しています。)
Contents
介護職員初任者研修の勉強|3自立に向けた介護
1自立支援
①介護における自立
《自立とは何か?》
介護職に求められる自立支援は、自分でできるようにすることのみを目標に行うものではない。
高齢者や障害者には、日々の体調や環境との関わり、気分等により自立行動の内容も変わってくる。
なんのために自立をしているのか?人によって様々である。
(毎日変わるので、やりたいこと、面倒臭いなどの気持ちの変化は高齢者にもある。今日できても明日できるとはかぎらない。)
自立 4つに分類
- 身体的自立ー健康管理ができる、ADLの自立、IADLの自立
- 精神的自立ー自分で判断する、感情をコントロールする
- 経済的自立ー生活費を自分で稼ぐ、家族を養う
- 社会的自立(役割を持つ)ー職業的自立、人間関係の形成等
介護職にとって重要なことは、自立か依存の二者選択的な判断をしてはならない。
自立と依存はバランスが大事である。
自律生活
自らの理性や価値観、社会規範などを照らし、行動するか否か自己決定することを自律と言い、
自己決定に基づいて福祉サービスを利用したり、介護支援を受けたりして生活をすることを自律生活と表現する場合がある。
利用者の4つの権利
- 安全である権利
- 知る権利
- 選ぶ権利
- 意見を言う権利
拒否する権利もある(利用者に理由を聞く)
その人にとって何が目的なのか、何のためなのかを考えて決定する。
②自立の意欲
- 人がなんらかの行動を起こす時は、きっかけとなる動機が存在する。
- 役割を持つことで生活の楽しみや、生きがいになる。
- 役割・生きがい・楽しみをもって生活をすること
- ⇨役割を果たそうとすることが行動につながる。(動機意欲)
- その人の能力が発揮できる。一方的に与える介護ではない。介護者のペースで介護をする、利用者ひとりひとりをチームで考える。
③残存能力の活用
残存能力(残っている能力)
残存能力は環境条件を整えたり、福祉用具などを活用したりすれば発揮することが可能になる。
利用者の数だけ自立支援がある。今残っている存在している能力(ADL/日常生活動作)
福祉用具の活用
元気な人が使うと機能低下するので、正しく必要な人が使わないと状態が悪化してしまう。
その人の身体・精神状況に基づいて使うことは自立になる。
④介護予防の防止
シルバーカーなど、福祉用具を正しく使うことで残存能力につながる。
⇨利用者の可能性を伸ばし続ける介護で、可能性を最大限可能にしていく。
⑤その人らしさの理解
《個別ケア》
利用者の数だけケアがある。50人いれば50のその人らしさがある。
介護者の特徴を生かして、利用者の精神、身体的状況を見て介護していく。
2介護予防
元気な高齢者がいつまでも介護を必要としないために、介護予防が行われる。
(元気でいるための仕組みづくり)
介護予防の視点
- 今以上悪くならないために自立していただく。
- 最小限に抑えていくのが介護予防の考え方。
廃用症候群(はいようしょうこうぐん):安静状態が長期にわたって続くことにより、身体的に筋・骨の萎縮、関節拘縮など、精神的には意欲の減退や記憶力低下などが現れること。
体を動かして、頭を使っていく(脳トレ、塗り絵、習字、将棋等)
主な廃用症候群
- 起立性低血圧
- 関節拘縮
- 筋萎縮
- 骨粗鬆症
- 褥瘡(じょくそう)ー 過度の圧迫によりその部分の組織がえしを起こしてしまう状態
- 静脈血栓症
- 知的心理的障害
介護予防の視点(生活不活性症候群予防)
生活リハビリの視点を持つ
馴染みの関係で生活を維持(必然的にリハビリ)、目の前にいる人にできることを手伝う。
- PT:理学療法士
- OT:作業療法士
- ST:言語聴覚士
サービス提供責任者 訪問介護事業所の柱となる役職
使用者宅に出向き、サービス利用に関する契約のほか、アセスメントを行なってケアプランに沿った訪問介護計画の作成などを行う。
(本記事は、介護職員初任者研修の講義や「介護職員初任者研修テキスト」(中央法規)より参照しています。)
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