介護職員初任者研修の勉強|15排泄に関連した介護

介護の現場で役立てられる【介護職員初任者研修】の資格を取るために、実際に通学して講義や実習を受講してみました。(現在、筆者は介護職員初任者研修の過程を終了しました。)

実際に受講をして、介護職員初任者県研修ついて学んだこと「15排泄に関連した介護」について、まとめてアウトプットしてみようと思います。

(本記事は、介護職員初任者研修の講義や実習で学んだことや、「介護職員初任者研修テキスト」(中央法規)より参照しています。)




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排泄に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護

  • 排泄の必要性とそれに関連する体の仕組みや心について理解する。
  • 利用者本人の力を活用し、楽しい排泄の介護を行うための技術を身につける。
  • 心身機能の低下が排泄に及ぼす影響について理解する。

【演習】

  • トイレ内での排泄
  • ポータブルトイレを利用した排泄
  • 紙おむつ交換
  • 陰部洗浄

排泄に関連する基礎知識

排泄とは、からだの老廃物を外に出すこと。

吐く息の中の二酸化炭素や、汗なども排泄物に含まれるが一般的に排尿排便のことを指す。

人間が摂取した食べ物は、消化・吸収・代謝の過程を経て老廃物となる。この老廃物を便や尿として排出するのが排泄になる。

排泄に問題が生じると心に影響を与えるのは、排泄が人の尊厳に関わるからである。

排尿のしくみ

老廃物を含んだ血液が腎臓で濾過され、1日約1,000〜2,000mlの尿が生成される。尿は尿管を通って膀胱に運ばれる。

尿は一旦膀胱に貯められ(蓄尿)、尿道を通って体外へ排出される。

  • 大脳で尿意を感じる 最初の尿意から30分〜1時間程度は我慢できる。(尿がたまったことを膀胱から末梢神経、脊髄を経て大脳に伝えることができる)
  • 排尿 通常 日中4回〜7回、夜間0〜1回、200ml〜500mlの尿を30秒以内に出せる。
  • トイレが近い状態を頻尿
  • 夜の回数が2回以上の状態を夜間頻尿という。
  • 尿が漏れることを尿失禁、尿を出しにくいことを尿排出障害。

 

排便の仕組み

摂取した食べ物は蠕動運動によって、小腸(十二指腸→空腸→回腸)。

その後大腸(上行結腸→横行結腸→下行結腸→S字結腸、直腸)で残った水分を吸収し、肛門から便として排出する。

腸の働きは自律神経が調節する

直腸に便が送られても弁を漏らさずにいられるのは、交感神経が優位で直腸をゆるめ、肛門を締めている内肛門括約筋と、外肛門括約筋を収縮させているからである。(畜便

排便が排尿と違うところは、便意がないと排便できない。便意は15分程度で感じなくなるので、我慢しないことが大切である。

  • 大脳で便意を判断できる。(便がたまったことを直腸から脊髄を経て、大脳までその刺激が伝わり便意を感じることができる)
  • 排便 1日1〜3回もしくは、1〜3日に1回出る。約150g〜200g、水分70〜80%程度の形あり茶色の便をまとめて出せる(ブリストル便形状スケールタイプ3〜5)

ブリストル便形状スケール 便の固さを7段階に分けた国際的な分類

排泄環境の整備と関連する用具の活用方法

排泄の介護の原則

  1. 利用者の心身の状況に合わせる。
  2. 利用者の尊厳を保持する。
  3. 利用者のプライバシーを保護する。
  4. 利用者が安心して、気持ちよく排泄行為を行うことができる。

利用者のできるところ、できないところを観察し、介護職としてきちんと見極めることが大切。

おむつは最後の手段。今持っている力を引き出す支援をし、使用は最小限にする。

ポータブルトイレ

座位移乗では、ベッド上で端座位と同じ高さに設定する。

座位移乗では、座位姿勢時に足裏がきちんと床につき、排泄姿勢が取りやすい高さに設定する。

ベッドの足元側に置く。

一部介助を要する利用者への介助方法 ポータブルトイレ 左麻痺の人の介護

  1. 利用者にポータブルトイレで排泄することを説明し、同意を得る。(利用者と目線を合わせて話す)左麻痺の場合、利用者から少し右側に立つ。準備に入る前にベッドの車輪がロックされているか確認する。
  2. ポータブルトイレのふたを開けて排泄物がたまっていないか確認する、ベッドの足元に汚れ防止用のマットを敷き、さらに滑り止めを敷いて、その上にポータブルトイレを準備し、安全性を確認する。
  3. 利用者に立ち上がって向きを変え、移乗することを説明し、同意を得る。利用者は介助バーを握り、ベッドに浅く座り、前傾姿勢になり立ち上がる。(介護職は左側に立ち、麻痺側の膝を支え、利用者の腰を支える)この時利用者の体調や胸の調子を確認する。
  4. 利用者が体の向きを変える時に、介護職は腰を支えて介助する。(健側の足を軸に体の向きを変える)
  5. ズボン、下着を大腿部まで下げる動作のできる部分は行ってもらい、できない部分を介護職が介助する。
  6. 利用者の近くにポータブルトイレを近づける。(ふたを開けておく)利用者にポータブルトイレの位置を右側から振りかえって確認してもらい、肘掛を持って前傾姿勢になり着座してもらう。介護職はポータブルトイレの横に位置し、着座位の安定を確認する
  7. バスタオルを腹部から大腿部にかける。利用者の手の届くところにトイレットペーパーがあるか確認し、その場を離れることを確認する。待っている間に介護職は手袋をつけておく。
  8. 利用者からの声が聞こえたら(ナースコール)介護職は戻り、残っている感じはないか、拭き残していないかを確認し、足りないところを清拭する。手袋を外してポリ袋ヘ廃棄する。
  9. 座位姿勢時に利用者のできないところを補いながら大腿部まで、大腿部まで下着、ズボンを上げる。次に介助バーをにぎり、前傾姿勢で立ち上がるように伝え、立ち上がり後、できない部分を介助しながら衣服を整えます。利用者が体の向きを変える時は、腰を支えベッドに戻ってもらう。「右足の踵をベッドにつけるように向けてください。」
  10. 利用者はおしぼりなどで手を清潔にする。介護職は体調を確認し、寝具を整える。
  11. ポータブルトイレのバケツをトイレに運び、排泄物の量、色、匂い、性状を観察した上で廃棄し、洗浄して元に戻します。介護職も手を清潔にし、排泄時刻、健康状態を記録する。部屋なら換気をする。

ポータブルトイレの移乗方法

ポータブルトイレからの移乗方法

 

全介助を要する利用者への介助方法 麻痺なし

パッド交換テープどめ紙おむつ(女性の場合)

  1. 介護職は利用者におむつを替えることなどの介助内容を伝え、同意を得て、カーテンを閉め、ベッドの高さを調節する。(立った時に腕を下ろして拳が当たる高さ)介護職は利用者に同意を得て手袋をつける。(つけるところを見せないように気をつける)
  2. 体を保温し、露出を最低限にするためにバスタオルを上半身にかけ、掛物は足元にたたむ。利用者を側臥位にし、防水シーツを敷く。
  3. おむつの中にパッドをセットして利用者の向こう側の足元に置いておく。(パッドは女性は後ろの方を長めに置く)利用者を仰臥位に戻し、ズボンを下ろす。遠い側からズボンを脱がして、全部は脱がさない利用者の膝を立てて、「失礼します。」と声をかけながらおむつのテープを外して開く。(テープがつかないように内側に止めておくと、後で取り外す時にテープが衣類などにつかない)
  4. 使用したおむつの乾いた綺麗な部分でふいてから、おむつを手前に引き出し、汚れが漏れないように内側に折りたたむ。
  5. 陰部洗浄を行う。
  6. 陰部清拭を行う。温かいタオルで押しぶきをし(前から後ろへ)乾いたタオルで水分を取るように押しぶきする。
  7. 汚れたおむつを引き出して、汚物入れに入れ、手袋を外してポリ袋ヘ廃棄する。
  8. 側臥位に体位を変えて、臀部、肛門を蒸しタオルで優しく清拭し、皮膚の状態を観察する。乾いたタオルで押しぶきをして湿り気を拭き取る。臀部に新しいおむつを当ててから、体を仰臥位にゆっくり戻す。体調確認を行う。
  9. おむつをそけい部に沿わせながらギャザーをフィットさせる。
  10. おむつをしっかり引き上げて、広げて当てる。
  11. 利用者のお腹が圧迫されていないかを確認し、上側にテープと下側のテープを遠い側から止める。テープの位置は中心に向けるように止める。
  12. 股関節部の立体ギャザーを指で外側に掘り起こし、尿漏れを防ぐ。
  13. ズボンを上げ、衣服やシーツのシワを整えてベッド上の利用者の位置が安全であるか確認する。利用者におしぼりを渡して手を拭いてもらう。体調を確認し、バスタオルを外して掛物を元に戻す。ベッドの高さを戻す。介護職の協力をねぎらい、漏れを感じたらすぐに呼んでほしいことを伝える。
  14. カーテンを開け、室内の換気を行い、介護職は手洗いをする。

デリケートな部分をきれいにする。拭き残しはかぶれ、ただれの元になるので汚れを残さない。

 

爽快な排泄を阻害する要因の理解と支援方法

尿失禁の種類

  • 腹圧性尿失禁 くしゃみや咳など腹圧がかかった時に漏れ出してしまう。骨盤底筋の緩みが原因で女性に多い。(加齢に伴い骨盤底筋の収縮力が弱くなるため)
  • 切迫性尿失禁 急に強い尿意を感じて我慢することできず漏れ出してしまう。尿血管障害や膀胱炎などで見られる。
  • 溢流性尿失禁 尿を勢いよく出すことができず、じわじわとあふれ出す様に漏れ出てしまう。前立腺肥大症の男性に多く見られる。
  • 反射性尿失禁 大脳で尿意を感じることができず、自分の位相とは関係なく反射的に膀胱が収縮して漏れ出てしまう。(運動機能障害、認知症、高次脳機能障害)

 

便秘の種類

機能性便秘と器質性便秘

  • 機能性便秘(直腸性) 大腸の働きの異常が原因(摘便、浣腸、座薬などで便を除去)
  • 機能性便秘(弛緩性) 結腸の緊張が緩んで、蠕動運動が弱くなっている。
  • 機能性便秘(痙攣性) S字結腸の緊張性が強くなりすぎて腸管が細くなっている。
  • 器質性便秘 大腸の変形、がんやポリープができて腸管が狭くなっている。傷などを伴う疾患により引き起こされる。
  • 薬剤性便秘 薬の副作用などで引き起こる

下痢 (ブリストル便形状スケール6〜7)

便失禁(便が漏れる) 肛門括約筋がしっかり締まらない。

80%泥状便 90%水様便

 

(本記事は、介護職員初任者研修の講義や実習で学んだことや、「介護職員初任者研修テキスト」(中央法規)などよりまとめています。)




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