介護職員初任者研修の勉強|12入浴・清潔保持に関連した介護

介護の現場で役立てられる【介護職員初任者研修】の資格を取るために、実際に通学して講義や実習を受講してみました。(現在、筆者は介護職員初任者研修の過程を終了しました。)

実際に受講をして、介護職員初任者県研修ついて学んだこと「12入浴清潔保持に関連した介護」について、まとめてアウトプットしてみようと思います。

(本記事は、介護職員初任者研修の講義や実習で学んだことや、「介護職員初任者研修テキスト」(中央法規)より参照しています。)




介護美容研究所ではメイク、ネイルなどの高齢者向け美容を身に着けます

入浴清潔保持に関連する基礎知識

なぜ入浴・清潔保持を行うのか?

入浴の最大効果

  1. 温熱作用 体が温まり、汗とともに老廃物が出る_
  2. 静水圧作用 お湯に浸かる(水圧がかかる)
  3. 浮力作用 体重が9分の1になり重さから解放される。関節の負担がなくなる。

発汗の仕組み

発汗は、視床下部にある体温調節中枢が自律神経を介して汗腺に指令を出すことで起こる。

汗腺

エクリン腺 汗の成分が水と電解質で匂いがない。全身にある。

アポクリン腺 有機成分を含んでいる、体臭の原因になる。脇の下、乳輪、肛門の周辺。

入浴清潔保持に関連したこころのしくみ

リラックス効果

  • お湯の温度38℃〜41℃(ぬるい温度) 副交感神経
  • お湯の温度42℃以上(熱いお湯) 交感神経

皮膚の機能(感覚、触覚、圧覚、冷覚などか感じる感覚器)を維持するためにお風呂に入って清潔にする。

 

入浴清潔保持に関連する用具の活用方法

気持ちの良い入浴を支援するために

バイタルサイン=入浴当日の健康状態

入浴の介助 安全で楽しくは入れる工夫や環境づくり

浴槽に浸かる時間は約5分間。

入浴中の異常時の対応:浴槽内で溺れた時はすぐに栓を抜いてお湯を流し、利用者の顔を元あげて起動を確保する。

入浴の介助は、介護職に取っても体力を消耗し、腰痛になりやすい。

 

入浴の介助

入浴の介助

一部介助を要する利用者への介助方法

事前準備(右片麻痺がある場合)

  1. 利用者の体調を確認し、入浴の判断をする。
  2. 利用者に入浴の説明をして同意を得る。(体調やトイレに行くか確認しておく)
  3. 事前に室温(22℃±2℃)、湯温(40℃前後)、必要物品の有無の確認をする。
  4. 着替える衣服を確認し、用意しておく。
  5. 排泄を済ませた後、脱衣室へ移動する
  6. 立ったまま脱衣する場合は手すりやいすを利用する。
  7. 抜いだ衣服は手早くたたみ、洗濯物と分けておく。
  8. 脱衣室から浴室までの歩行距離は自立レベルにより対応方法がちがってくる。(必要に応じて手引き歩行をしたり、安全ベルトを使用する)
  9. バランスの崩れや転倒に注意し、さりげなく観察を行う。
  10. 使いやすい位置に物品を配置する。

入浴介助(右片麻痺)

  1. 利用者に介助内容を説明し、同意を得る。
  2. 利用者の患側から腕と腰を支え、共に歩いて浴槽へ移動する。
  3. 浴槽やシャワーの湯をかけてシャワーチェアをあたためる。介護職の膝を患側の膝に当てて膝折れを防止し、腰を支えて座ってもらう。両足のかかとが床に接地しているかなど、座位の安全確認をする。
  4. シャワーの温度はまず介護職が湯の温度を確かめて、利用者に手で湯の温度を確認してもらう。お湯は心臓から遠い方の足もと、手、体幹へと全身にシャワーをかけるようにする。
  5. タオルを渡しせっけんをつけてもらい、利用者の習慣を尊重しつつ、基本は上半身から下半身の順に洗い背中や前部は中心部(心臓)方向に洗ってもらう。
  6. できることは見守り、洗い残しがあれば介助する。臀部が洗いにくそうであれば、利用者に手すりや浴槽のふち、あるいは介護職の腕を掴んでもらうことにより、前傾姿勢をとってもらい、洗って流す。
  7. 利用者が洗髪できなけれは介護職がは指の腹で頭皮を揉むように洗う(地肌を洗う)
  8. 利用者が洗い終えれば、転倒を防ぐために床の泡をよく洗い流す。
  9. 利用者に浴槽のふちやバスボードに座ってもらい、健側の足を先に浴槽に入れてから、患側の膝関節を支えて入ってもらう。
  10. 利用者に前かがみの姿勢で、健側の足を曲げながら、ゆっくりとお湯に浸かってもらう。
  11. 後ろに倒れないように誘導し、利用者に姿勢を安定させる。
  12. 浴槽のふちや手すりを掴んでもらい、浴槽から出る。利用者は健側の上下肢を活用しながら、前かがみの姿勢で健側の膝を伸ばし立ち上がる。介護職は患側の膝を抑え、腰を支える。
  13. 浴槽の縁にいったん座ってもらう。
  14. 必要に応じて利用者の背部を支え、患側から先に膝関節を支えて浴槽から足を出す
  15. 浴槽の縁からシャワーチェアの移動をする。座位の安全、両足底がしっかりついているか確認する。
  16. 上がり湯をかけ、タオルで軽く水分を拭き取る。浴室に入ってきた時と同様の介助方法で脱衣室に戻り、血圧や気化熱に注意してバスタオルで体を拭く(体が濡れていると表面の水滴が体温を奪って蒸発しようとするから寒くなる)
  17. 利用者に確認し、できないところは介助しながら新しい衣服を着用する。(脱健着患に注意する)
  18. 居室に戻り、水分補給のため飲水をすすめ、利用者の体調変化を観察する。

手浴・足浴の介助

手浴の介助

事前準備
  1. 介護職は手浴を始めることを説明し、同意を得る。
  2. 物品、お湯を準備し、環境を整える。
  3. 排泄の有無と全身状態を把握する。
  4. 体調に合わせて手浴の手順を決め、室温を調整する。
  5. プライバシー保護のため、カーテンやついたてなどで周囲から見えないように配慮する。
  6. 使いやすい位置に物品を用意する。
介助方法
  1. 介護職は、手浴の手順を説明し、ベッドの高さを調整する(ベッドの車輪がロックされているか確認)
  2. 安楽な体位にし、クッションを入れて、ベッドをギャッチアップし(約15度)洗面器が置けるスペースを確保する。
  3. 【介護職からみて手前側の手】利用者の側腹部に防水シーツを敷き、その上にお湯を入れた洗面器を置く。腕が洗面器に入りやすいように、バスタオルやタオルを腕の下に入れて高さを調節する。腕を外側に少し曲げて洗面器に手を入れる。
  4. お湯の温度を確かめて、利用者にお湯の温度はこれで良いか確認する。洗面器に利用者の手を浸し、石けんで指間をもみしてよく洗い、お湯ですすぐ。
  5. 新しいお湯をかけ湯する。
  6. 【介護職からみて向こう側の手】タオルで水気を拭き取る。もう一方の手も同様の手順で行う。(洗面器に入れやすくするために利用者のクッションを当てて体を少し斜めに起こしておく)
  7. 体調を確認し、様子を見る。ベッドの高さを戻し、使用物品を片付ける。

 

足浴の介助

事前準備
  1. 介護職は足浴を始めることを説明し、同意を得る。
  2. 物品、お湯を準備し、環境を整える。
  3. 排泄の有無と全身状態を把握する。
  4. 体調に合わせて足浴の手順を決め、室温を調整する。
  5. プライバシー保護のため、カーテンやついたてなどで周囲から見えないように配慮する。
  6. 使いやすい位置に物品を用意する。

 

介助方法
  1. 介護職は足浴の手順を説明し、ベッドの高さを調整し、タイヤがロックされているか確認する。
  2. 介護職は利用者の膝を曲げて膝裏にクッションを当てて、足元に防水シーツを敷き、その上にバスタオルを敷く。
  3. 介護職はベッドをギャッチアップする(約15度)。保温効果を高めるためにビニール袋に入れた、お湯を張った洗面器を用意する。麻痺がある場合は、特に患側の足とお湯の温度に配慮しながら、利用者の足を支えて、かかとから入れる。足をしばらくつけて保温する。
  4. 介護職は利用者のかかとを上げて、掛け湯をし、洗面器から足を出し、タオルで水気を拭き取りタオルで覆う。。もう一方の足も同様の手順で洗う。このときに患側の足と、湯の温度が冷めていないか注意する。
  5. 足をすすいだら洗面器を外し、バスタオルの上に置く。水分をしっかり拭いて爪や皮膚の手入れをする。
  6. 必要であればパウダーやクリームなどをつける。
  7. 体調を確認し様子を見る。ベッドの高さを戻し、使用物品を片付ける。水分補給をする。

洗髪の介助

洗髪の介助

  1. 介護職は洗髪の手順を説明し、同意を得る、ベッドの高さを調整し、タイヤがロックされているか確認する。
  2. 介護職は利用者の膝を曲げて膝裏にクッションを当てて、緊張を和らげ洗髪の体位を整える。
  3. 枕を外し、頭から肩(背中)にかけて防水シーツとバスタオルを敷く。首元が楽になるようにバスタオルを敷いて調整しても良い。洗髪後にタオルで拭くために浴用タオルを蛇腹折りにして首の下に敷く。肩にタオルをかけて衣服を保護する。
  4. 水の流れを考慮して洗髪器を頭の真下に置く。
  5. 櫛で髪を好き、汚れやフケを浮き上がらせておく。
  6. 介護職が湯温を確認してから、利用者に温度を確認してもらい、頭部全体にお湯をかけて髪を濡らす。目や耳、顔に飛沫が飛び散らないように注意して、する。必要であれば利用者の顔の上にタオルをかける。
  7. シャンプーを泡立てて、指の腹で頭皮を洗う。(前髪の生え際から頭頂部、襟足から後頭部というように、ブロックに分けて洗うと洗い残しが少なくなる。)
  8. 首にかけてあるタオルを1枚引き出して、泡をしごいて捨てる。
  9. 十分にすすぎ、好みでリンスをする。
  10. 片手で頭を支えて洗面器を外し、肩にかけたタオルで頭を巻く。次に下に敷いてあるバスタオルで頭髪の水分を拭き取る。
  11. 髪をドライヤーで乾かし、体位や寝具を整える。ベッドの高さを戻す。
  12. 使用物品を片付ける。必要に応じて水分補給をする。

 

清拭(せいしき)

清拭(せいしき)

清拭には全身清拭と部分清拭がある。

上半身の清拭

上肢
温めたタオルの温度を確認し、利用者に温度を確認してもらう。
  1. 手指と手のひらの部分ををタオルでくるむようにして温める。指先、指の間、屈曲箇所をの伸ばしてしわを開き丁寧にふく。その後に、乾いたタオルで押しぶきをして水分をしっかり取る
  2. 次に脇の下にタオルを押し当てて温める。タオルを動かして脇の下をふく。
  3. 手の関節、皮脂の関節は片方の手で支え、手首から肩に向けて前腕、上腕にかけてふく。肌が露出している部分をタオルで覆う。タオルの面を替えながら、タオルが冷めないように肌から離さないでふく。
胸部
  1. 広い範囲を拭くので、タオルが冷めないように肌から離さずにふく。
  2. 鎖骨に沿って吹き、次は乳房から腹部を拭く。
  3. 汚れの溜まりやすい皮膚の密着している部分(脇、乳房の下側など)は丁寧に拭く。
  4. (乳房・乳頭・へそ・腹部のの字をかくように)はしわを伸ばして丸く拭く。
腹部
腸の走行に沿うように拭く。のの字を書くように拭く。
背部
健側が下の側臥位になり、熱めの蒸しタオルで背中を温めてから拭く。
首から肩、脊柱から腰は上下に、脇、肩甲骨から側腹部はらせん状に拭く。

 

下半身の清拭

下肢
膝が立てられる場合は、クッションなどで足首を支え、かかとから爪先をタオルで包みあたためる。足の裏、膝の後ろなど隙間を作り、蒸しタオルで覆ってから拭く。肌が露出している部分はすべてタオルで覆い、拭いたところはタオルを覆い押し拭きをして水分をとる。

臀部

外側から内側に円を描くように拭く尾てい骨の固いところに褥瘡(じょくそう)がないか確認する。
目の清潔維持
目頭から目尻にかけて拭き同じ面は2度と使わないようにする。
お湯で湿らせたガーゼや面、タオルなどで、目やにをやわらかくしてから拭くようにする。
清拭の注意点

介護職は手をきれいに洗ってから介助する。

入浴清潔保持を阻害する要因の理解と支援方法

入浴している時

浴室の床面が濡れていること、石鹸で床が滑りやすいこと、裸であること、お湯を使うことから周りの状況に注意をはらい瞬時に反応や判断を行うことが必要。

加齢に伴う皮膚の変化と特徴

  1. 皮膚が薄くなり血管が透けて見えるようになる。
  2. 拡張した毛細血管が皮膚の表層に浮き出てくる。
  3. 皮膚が乾燥しやすくなるため、かゆみを感じやすくなる。
  4. 皮膚の弾力繊維が減少するため、皮膚の弾力性が低下する。
  5. 皮膚はたるみ、皮膚が重なる部分が増える。
  6. 皮膚の感覚機能が低下し、外からの刺激に対する反応が鈍くなる。

 

(本記事は、介護職員初任者研修の講義や実習で学んだり、「介護職員初任者研修テキスト」(中央法規)より参照しています。)




介護美容研究所ではメイク、ネイルなどの高齢者向け美容を身に着けます

《関連記事》
介護職員初任者研修とはどんな資格?スクールの通学で受講してみた! 介護職員初任者研修の勉強|1職務の理解について 介護 介護職員初任者研修 介護職員初任者研修の勉強|2介護における尊厳の保持・自立支援 介護職員初任者研修の勉強|3自立に向けた介護 介護職員初任者研修の勉強|4介護の基本 介護職員初任者研修の勉強|5介護・福祉サービスの理解と医療との連携 介護職員初任者研修の勉強|6介護におけるコミュニケーション技術 介護職員初任者研修の勉強|7老化の理解 介護職員初任者研修の勉強|8認知症の理解 介護職員初任者研修の勉強|9障害の理解 介護職員初任者研修の勉強|10介護に関する基礎的理解 介護職員初任者研修の勉強|11自立に向けた介護の展開 介護職員初任者研修の勉強|12入浴・清潔保持に関連した介護 介護職員初任者研修の勉強|13食事に関する介護 介護職員初任者研修の勉強|14睡眠に関する自立に向けた介護 介護職員初任者研修の勉強|15排泄に関連した介護 介護職員初任者研修の勉強|16介護過程の基礎的理解 介護職員初任者研修の試験問題は難しい?試験対策や勉強方法を知りたい! 介護職員初任者研修の実技試験はあるの?テスト内容(評価)について!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です